BackNumber
通訳翻訳館
マガジン概要 マガジン登録 マガジン解除 マガジン見本 よくある質問 登録数状況 登録者属性


通訳翻訳ビジネスレポート No.24 2004/03/30 投稿:情熱に火をつけろ
Mag2 Logo
通訳翻訳ビジネスレポート』メールマガジンで新着情報をお届けします(登録無料)


◆━2004/03/30 第0024号━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

◇◇通訳翻訳ビジネスレポート◇◇
    http://www.ithouse.net/
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆


◇目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<投稿記事>
 ◆「情熱に火をつけろ」平岩大樹(通訳翻訳館)

<書籍紹介>
 ◆『日本語練習帳』大野晋(著)
 ◆『英語通訳の勘どころ』小林薫(著)
 ◆『翻訳史のプロムナード』辻由美(著)
 ◆『成功への情熱』稲盛和夫(著)

<編集後記>
 ◆「冬と春」平岩大樹(通訳翻訳館)

<投稿募集>
 ◆「あなたからの投稿を掲載します」


<= 投稿記事 =>―――――――――――――――――――――――――――――――

■■………………………………………………………………………………………………
■◇「情熱に火をつけろ」
■■………………………………………………………………………………………………

 通訳者、翻訳者にもっとも必要とされるのものは情熱であり、使命だ。情熱はカネ
では買えない。使命もカネでは買えない。いたるところで売られているものは、憧れ
であり、幻想であり、テクニックであり、ごまかしだ。いくら札束を積んでみても、
死ぬまで燃え続ける情熱と使命は買うことができない。

 情熱と使命を持つことができれば、どんな困難にも耐えることができる。苦しいと
き、投げ出したくなるとき、やめたくなるとき、バカらくしなったとき、その情熱と
使命が本物かどうか試される。

 精神的にも、経済的にも、社会的にも追い込まれる。仲良しクラブは役に立たない
。親友、家族はまったく関係ない。信頼できる師匠であっても、ヒントしか与えるこ
とができない。最後は自分との戦になる。

 情熱と使命が本物であれば、苦境は必ず乗り越えられる。苦境を打破すれば、情熱
と使命はさらに強固なものとなる。情熱はさらに燃え上がり、使命はさらに強く感じ
ることができる。だが、情熱と使命がニセモノなら、そこで脱落することになる。

 情熱を燃やす燃料を貯えていけば、いずれ情熱という炎は自然発火する。燃料がな
ければ情熱の炎は燃え上がらない。充分な燃料がなければすぐに消えてしまう。情熱
をみつけ、自分のものとするのに特別な才能、特別な技術は必要ない。年齢、性別、
容姿、学歴、能力、資産、人脈なんてまったく関係ない。

 情熱を燃やすための燃料はいたるところに転がっている。ところが、どこにも売っ
てはいない。情熱は売り物じゃない。真剣に自分自身と向きあわなければ、情熱の燃
料は発見することができない。優れた先人、一流の人物、古典から燃料をみつける人
もいれば、ゴミ捨て場で燃料をみつける人もいる。 

 泡のように生み出すことができる憧れ、幻想、テクニック、ごまかしはいくらでも
買うことができる。だが、憧れ、幻想、テクニック、ごまかしは情熱の燃料にはなら
ない。バブル景気に浮かれた日本人は、憧れ、幻想、テクニック、ごまかしを喜んで
買った。

 カネにものをいわせて、世界中の文化遺産も買い占めた。そして、重度の傲慢病に
かかった。自分たちがどこから来て、どこに行こうとしているのか、それすらわから
なくなった。憧れ、幻想、テクニック、ごまかしは日本を腐らせる。憧れ、幻想、テ
クニック、ごまかしは傲慢病を悪化させる。

 儲からない、稼げない仕事を続けていくには、なによりも情熱と使命がいる。死ぬ
まで燃え続ける情熱を持つ人、他人にバカにされても揺るがない使命を持つ人だけが
生き残る。

 いくら才能や能力があっても、情熱と使命がなければ続かない。情熱と使命を持つ
ことができれば、才能や能力が足りなくても続けることができる。情熱と使命を持っ
て、やり続ければ才能と能力は磨かれる。問題は才能や能力ではない。情熱を持てる
か、使命を感じることができるかどうかだ。

(平岩大樹=通訳翻訳館)


[この記事は通訳翻訳館ウェブサイトにも掲載されています]

 ◇掲載記事
  http://www.ithouse.net/japanese/column/doc/20040330.htm

 ◇いままでの記事一覧
  http://www.ithouse.net/japanese/column/box.htm


<= 書籍紹介 =>―――――――――――――――――――――――――――――――

■■………………………………………………………………………………………………
■◇『日本語練習帳』
■■………………………………………………………………………………………………

【著者】大野 晋
【出版社】岩波書店
【発刊年月】1999年1月20日
【本体価格】660円 (税抜き)
【ページ数】215p
【ISBN】4004305969
【購入】http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004305969/ithouse-22

──────────────────────────────────────
骨董の目利きになるためには、よい物を、まず一流品を見続けなければだめだといい
ます。二流品を見ていては眼がだめになる。文章もそれと同じです。
                           本文17pより抜粋
──────────────────────────────────────

 著者は1919年生まれの国語学者で日本語に関する著作を多数持つ国語研究の重
鎮。本書は学生や社会人のために編集された日本語の練習帳で、大小あわせて250
問の問題・課題が収めれている。巻末には配点表があり、問題・課題の合計点数によ
る判定結果がわかる。

 ひととおり読むだけで日本語の理解と感度を高めることができる。じっくりと問題
・課題に取り組み、指示に従って練習を続ければ相当な日本語力がつく内容だ。第一
章「単語に敏感になろう」、第二章「文法なんかきらい−役に立つか」では問題・課
題が続く。

 問題・課題の内容も考えこむというものではないので、どんどん進めていくことが
できる。第四章「文章の骨格」では長文の「縮約」という課題が出される。内容は新
聞の社説だが、ここまで読み進めてくると日本語に対する言語感覚が敏感になってい
くのが実感できる。

 ◇そのほかのオススメ選書をみる
   http://www.ithouse.net/japanese/bookshop.htm


■■………………………………………………………………………………………………
■◇『英語通訳の勘どころ』
■■………………………………………………………………………………………………

【著者】小林 薫
【出版社】丸善ライブラリー
【発刊年月】1999年2月20日
【本体価格】760円 (税抜き)
【ページ数】194p
【ISBN】4621052861
【購入】http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4621052861/ithouse-22

──────────────────────────────────────
かつて加納久道氏は「いい通訳とは、名画みたいに壁から、こちらに出っぱていない
し、また、壁の奥に引っ込んでもいない。目立たない、空気みたいなのが、名通訳だ
よ」と語ってくれたことがあるが、そのとおりである。 
                           本文99pより抜粋
──────────────────────────────────────

 著者は1931年生まれのビジネス・経営・労使関連の英語通訳・翻訳を専門とし
する英語通訳者、翻訳者。産能大学では国際経営論の教鞭をとっており、60冊以上
の翻訳書と30年以上の通訳歴を持つ。

 本書は著者の体験的通訳論になっている。大きく分けると著者の自らの通訳を振り
返る通訳史(第1章、第2章)、著者が学び編み出した通訳技術論(第3章、第4章
)、具体的な通訳力トレーニング法(第5章)の3つで構成されている。

 第4章「通訳の論理と心理」では通訳行動モデルを使って通訳者に必要な能力、資
質を分析した上で英日同時通訳・逐次通訳を行う上での具体的な原則、こつを取り上
げている。終章「通訳五0則」には「絶えず、背伸びせよ」などの通訳心得が50本
収められている。

 ◇そのほかのオススメ選書をみる
   http://www.ithouse.net/japanese/bookshop.htm


■■………………………………………………………………………………………………
■◇『翻訳史のプロムナード』
■■………………………………………………………………………………………………

【著者】辻 由美
【出版社】みすず書房
【発刊年月】1993年05月20日
【本体価格】2400円 (税抜き)
【ページ数】275p
【ISBN】4622045621
【購入】http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4622045621/ithouse-22

──────────────────────────────────────
フランスにおける翻訳の黄金時代は、近代国家の基礎がかためられた時期にぴたりと
一致しているのだ。国語の確立は近代の国民国家の根幹をなるものだったのだろう。
そしてフランス語が国語として確立されるためには、翻訳は欠かせないものだったの
である。
                            本文141pより抜粋
──────────────────────────────────────

 著者は東京教育大学大学院で理科修士号を取得後、生物物理学を学ぶためフランス
に留学。現地でフランス語を学ぶうちに翻訳の面白さに魅せられ研究者から翻訳家・
作家に転身した人。著書に『世界の翻訳家』、訳書にD・シモネ『エコロジー』、P
・ダルモン『性的不能者裁判』などがある。

 本書はフランスの翻訳文化とその担い手となった翻訳家らを中心にまとめられた西
洋翻訳文化史。フランス翻訳文化がどこから発生し、どのようにして発展してきたの
かその知られざる地下水脈を調べ上げている。

 古代イスラム帝国の大翻訳家フナイン・イブン・イスハーク、フランス・ルネサン
ス期に火刑に処されたエティエンヌ・ドレ、第二次大戦中に強制収容所で死亡したド
ニーズ・クレルーアンらの翻訳活動を調べ、彼らが生きた時代の翻訳文化とその変遷
を描いている。

 ◇そのほかのオススメ選書をみる
   http://www.ithouse.net/japanese/bookshop.htm


■■………………………………………………………………………………………………
■◇『成功への情熱』
■■………………………………………………………………………………………………

【著者】稲盛 和夫
【出版社】PHP研究所
【発刊年月】1996年02月13日
【本体価格】1456円 (税抜き)
【ページ数】320p
【ISBN】4569550150
【購入】http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569550150/ithouse-22

──────────────────────────────────────
強い思い、情熱とは、寝ても覚めても、二十四時間、そのことを考えている状態です
。実際に二十四時間考え続けるのは不可能でしょう。しかし、そういう意思を持ち続
けることが大事なのです。
                            本文115pより抜粋
──────────────────────────────────────

 著者は京都セラミック株式会社(現京セラ)の創業者。現代日本を代表する企業経
営者の一人で、現在も京セラの名誉会長を務めている。また京セラ独自のファインセ
ラミックス技術を開発したエンジニアでもある。

 本書は京セラが米国で買収したAVX社の勉強会資料をベースに、米国人幹部から
の質疑応答を加えて編集発行された『A Passsion for Success』の日本語訳版である
。AVX社の勉強会資料は著者の「経営哲学」がまとめられた前著『心を高める、経
営を伸ばす』を英訳したもの。

 著者自身が講師となってAVX社の米国人幹部と勉強会を重ねながら生まれた本書
には、著者の「経営哲学」と「人間としての生き方」が綴られおり、稲盛経営学の入
門書になっている。 
 
 ◇そのほかのオススメ選書をみる
   http://www.ithouse.net/japanese/bookshop.htm


<= 編集後記 =>―――――――――――――――――――――――――――――――

■■………………………………………………………………………………………………
■◇「冬と春」
■■………………………………………………………………………………………………

 丸坊主だった柳の木に、うっすらと緑がつくようになった。まだか、まだかと観察
していた桜のつぼみも開きはじめた。石神井川に沿って植えられた桜並木、今年も立
派な桜の花を咲かせている。

 どこかの同好会のメンバーか?。元気のいい「乾杯〜!」のかけ声も聞こえてきた
。ワインのコルクを抜く「スポン!」という音も聞こえてきた。石神井川に放流され
ている鯉(コイ)たちも元気がいい。

 春は冬という季節があってこそ、春を感じることができる。冬という季節は、木々
の葉は落ち、寂しさ、せつなさが増幅する。緑が戻ってくる春は、活気に溢れ、すべ
てが動きだす、そんな季節のように思える。春という季節を五感で感じれば、大自然
が心に語りかけてくる。

 季節を感じ、季節を語りあうことができる日本は平和だ。平和な日本をつくってく
れた先人たちの存在を忘れてはいけない。そう思いながら散歩していると、石神井氷
川神社にきていた。

(平岩大樹=通訳翻訳館)


[編集後記は「館長室だより」として通訳翻訳館ウェブサイトに掲載しています]

 ◇編集後記(館長室だより)
  http://www.ithouse.net/japanese/tayori/20040330.htm

 ◇いままでの編集後記一覧(館長室)
  http://www.ithouse.net/japanese/director.htm


<= 投稿募集 =>――――――――――――――――――――――――――――――

■■………………………………………………………………………………………………
■◇「あなたからの投稿を掲載します」
■■………………………………………………………………………………………………

 「通訳翻訳ビジネスレポート」ではメディアが取り上げない通訳翻訳業界の現状を
取り上げ多くの方々と情報共有するべく投稿原稿を幅広く取り上げております。応募
の資格は「通訳翻訳ビジネスレポート」の読者であればどなたでも応募いただけます


 原稿内にはご自身のホームページの表記も認めますが、表記によるトラブルについ
ての責任は一切負いかねますのでご了承ください。なお、応募原稿全てを掲載したい
ところですが編集部が掲載を判断したものに限らせていただきます。

 原稿は下記の体裁でお送りください。掲載の成否は1週間以内に必ずご連絡いたし
ます。採用させていただいた原稿は通訳翻訳館ウェブサイト「投稿コラム」に掲載し
「通訳翻訳ビジネスレポート」メールマガジンにも掲載させていただきます。なお将
来的に「投稿コラム」は出版物として出版する可能性もありますのであらかじめご了
承ください。

 応募原稿体裁―「通訳」または「翻訳」をキーワードに政治・経済・文化などにつ
いてのあなたご自身のご意見を1行全角38字詰め、総字数1000字〜2000字(見出しを
含む)にまとめ、下記アドレスへお送りください。メールアドレスのみの匿名による
応募も受け付けますが会社名、氏名、メールアドレス、ホームページURLの表記を
ご希望の方は記入ください。

 原稿の成否に関するお問い合わせ、及び成否の理由についてのお答えは一切できま
せんのでご承知おきください。お手数ですが、送信メールの件名には必ず「投稿」と
いう文言を記入してください。

 随時募集いたしております、奮ってご応募ください。 
 投稿先メールアドレス:column@ithouse.net


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◆発行者:ウッドロック 通訳翻訳館
〒1770035 東京都練馬区南田中4丁目26番地11号
◆ホームページ
http://www.ithouse.net/
◆メルマガ新規登録
http://www.ithouse.net/japanese/mmn/registration.htm
◆メルマガ配信停止
http://www.ithouse.net/japanese/mmn/remove.htm
◆ご意見・ご感想など
mm@ithouse.net

………………………………通訳翻訳館が発行するメルマガ………………………………

「通訳/翻訳のお仕事発見!」〜求人情報配信メルマガ〜
http://www.ithouse.net/japanese/mm/registration.htm
「通訳翻訳サービス提供者発見!」〜サービスプロフィール配信メルマガ〜
http://www.ithouse.net/japanese/mmw/registration.htm
「翻訳家で選ぶビジネス翻訳書」〜ビジネス翻訳書の紹介メルマガ〜
http://www.ithouse.net/japanese/mmt/registration.htm

mag2
ID:0000090656
melma
ID:m00064026
Macky
ID:ithouse-mmn
カプライト
ID:6241

★上記のメールマガジン発行システムを利用して発行しています。
★配信解除依頼は受け付けておりません。解除はご自身でお願い致します。
★記事および内容をいかなる形式であれ許可なく転載することを禁じます。
★Copyright (c) 2004 ウッドロック 通訳翻訳館 All Rights Reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

通訳翻訳ビジネスレポート』メールマガジンで新着情報をお届けします(登録無料)

Powered byまぐまぐ
記事一覧




マガジン概要 マガジン登録 マガジン解除 マガジン見本 よくある質問 登録数状況 登録者属性



You are here > Home > メルマガ > 通訳翻訳ビジネスレポート > マガジン見本 > 2004/03/30配信

通訳翻訳館


ホーム新着求人通訳求人翻訳求人求人掲載メルマガコラムブログTwitter館長室広告免責運営
通訳/翻訳のお仕事発見!通訳翻訳サービス提供者発見!通訳翻訳ビジネスレポート翻訳家で選ぶビジネス翻訳書
フリーランスの書架ビジネスセンスを磨く本独立開業のための本仕事獲得のための本キャリアデザインの本
プロフェッショナルの書架通訳者が書いた本翻訳者が書いた本日本語を磨く本異文化を学ぶ本