◆━2004/11/16 第0042号━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
◇◇通訳翻訳ビジネスレポート◇◇
http://www.ithouse.net/
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◇目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<投稿記事>
◆「言葉の魔力」平岩大樹(通訳翻訳館)
<編集後記>
◆「城跡と有害鳥獣」平岩大樹(通訳翻訳館)
<投稿募集>
◆「あなたからの投稿を掲載します」
<= 投稿記事 =>―――――――――――――――――――――――――――――――
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■◇「言葉の魔力」
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根拠のない「高品質、低価格」や「一流の翻訳」などというキャッチコピーがネッ
トに氾濫してきた。おもしろいことに、こういうキャッチコピーを掲げているところ
にかぎって表玄関を「金ぴか」にしておきながら、裏口が「ボロボロ」になっている
ことに気づいていない。
会社を見抜く方法はいろいろある。そのひとつの方法に「採用情報」をみる方法が
ある。「通訳者のマネごと」をやりたい人、「翻訳者のマネごと」をやりたい人は、
たくさんいるので、ホームページに掲載しておくだけで応募者は集まる。
まともな会社も、そうでない会社も、採用情報をホームページに掲載しておけば応
募者「数」に困ることはない。だから、その採用情報をじっくりと眺め、冷めた目で
比較分析をやれば「どの程度の会社」か見抜くことができる。
自動車メーカーや法律事務所ならまだしも、本業で通訳サービスや翻訳サービスを
やっておきながら「語学力」や「資格」などといっているところが、驚くほどある。
こういうところは、いったい何を「商売」にしてやっているのか分かるだろうか。
「語学力」や「資格」などといって集めた人間に何をやらせるのか、そのような人
間たちが、どうやって「高品質」や「一流の翻訳」を生み出し、新しい価値を創造す
ることができるのか。だいたい、自分で自分のことを「一流」などといっている人間
は傲慢だ。
本物の「一流」よりも「一流らしく」見せることにやっきになり、「一流」とは何
なのかも知らず、流行語を羅列して虚勢をはる。まったく、愚かなことだ。こういう
愚か者が、会社を経営しているから「一流の翻訳」などと言い出す。そんな会社は「
三流以下」のインチキ会社だ。
会社組織に属さず自力でやってきた人間には、独特の嗅覚が発達する。実社会で経
験と実績を積み、修羅場をくぐり抜けてきた本物の通訳者や翻訳者に、ハッタリは通
用しない。いくら表玄関を「金ぴか」にしておいても裏口が「ボロボロ」であること
など、すぐにわかる。
当然、本物はこういうインチキ会社には集まらない。では、どういう人間たちが集
まってくるのかといえば、本物じゃない人間たちが集まってくる。どうすれば「本物
らしく」みせることができるのか、そればかりを考えているから虚勢であっても「一
流」という言葉を使ってみたくなる。
ところが「一流」という言葉は、非常に危険な言葉なのである。虚勢で使い続けれ
ば、間違いなく墓穴を掘ることになる。どんな分野でも「一流」という言葉を与えら
れる人間は限られている。凡人に「一流」という言葉を与え、その気にさせれば、自
滅するだけだ。
見込みのある人間や会社を潰すのに、脅しやカネは必要ない。「一流」という言葉
を与え、その気にさせるだけでいい。はるか上空で輝き、限られた者だけにしか与え
られない「一流」という言葉に、すっかり魅了され、とりつかれてしまうからだ。
「一流」という言葉にとりつかれれば、懸命に積み重ねてきた自信は「驕り」や「
慢心」に変わり果て、嫉妬心や恐怖心に頭の中を支配される。自らがつくりだす妄想
の迷宮の中に閉じ込められ、ひっそりと最期をむかえる。「一流」という言葉は、そ
ういう魔力を持っているのである。
(平岩大樹=通訳翻訳館)
[この記事は通訳翻訳館ウェブサイトにも掲載されています]
◇掲載記事
http://www.ithouse.net/japanese/column/doc/20041116.htm
◇いままでの記事一覧
http://www.ithouse.net/japanese/column/box.htm
<= 編集後記 =>―――――――――――――――――――――――――――――――
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■◇「城跡と有害鳥獣」
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さしぶりに、石神井城跡の中に入った。10年ちかく前まで、いつでも、だれでも
入ることができたものだが、いまでは東京都の「文化財ウィーク」や「許可」がない
と入れない。
土塁や松林は、子供の遊び場として最高の環境だ。急勾配の土手があり、アップダ
ウンがあり、昼でも緑が茂っていて薄暗い。いつでも出入りできた頃、たくさんの子
供たちが集まり、自然に親しみながら遊んでいた。
とはいえ、不法投棄の家電があり、使い古しのタイヤ、雑誌や成人誌が散乱してい
た。夕方になれば子供たちは帰り、人はいなくなる。電灯もなく、高い土塁の奥は何
も見えない。これでは何が起こっても、おかしくない。貴重な歴史遺産ということも
あり、行政が動いたのは正解だ。
立ち入り禁止にしたことで、不法投棄もなくなり行政の管理下で「文化財」として
ちゃんと保存されている。石神井城跡は川と沼に囲まれた自然要塞で、立地もいい。
そのため、有害鳥獣も集まる。石神井城跡には、東京都の有害鳥獣捕獲小屋が設置さ
れ、増えすぎたカラスの捕獲スペースとして有効活用されている。
(平岩大樹=通訳翻訳館)
[編集後記は「館長室だより」として通訳翻訳館ウェブサイトに掲載しています]
◇編集後記(館長室だより:「石神井城跡」をデジカメで撮影しました)
http://www.ithouse.net/japanese/tayori/20041116.htm
◇いままでの編集後記一覧(館長室)
http://www.ithouse.net/japanese/director.htm
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■◇「あなたからの投稿を掲載します」
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いう文言を記入してください。
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