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■「祭りの茶」-2004/10/29
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石神井氷川神社の大祭があった。笛の音、太鼓の音が響きわたり、境内や参道にはじゃがバタ、チョコバナナ、クレープなどといった祭りの出店で賑わっていた。
子供からお年寄りまで、たくさんの人たちが祭りに参加し、それぞれに楽しんでいた。献花展や茶席がもうけられ、石神井の総鎮守だけはあると思った。
花は雪州流、茶は表千家看月庵と書いてあった。無料で茶を飲ませてくれるというので、仮設テントの茶席に上がった。同席したのはお年寄り、女の子とそのお母さん、若いカップルなどいろいろな人が茶席にいた。
茶を立ててくれたのは茶の先生で、その茶を立てる姿に「礼」というものを強く感じた。大祭の儀式でも「礼」というものを強く感じたし、「礼」というものが共通して貫かれているのは、面白い発見だった。
茶は、苦いものかと思い込んでいたが、苦くなかった。それは、ホンモノの茶だった。茶の先生が立ててくれた茶をいただきながら、じっくりと日本文化を味わってみた。
そうすると、心の底からわき上がってくるものがあった。茶の先生は、茶だけを淹れたのではなかったことに気がついた。
通訳翻訳館 館長
平岩 大樹
プロフィール
1998年10月、通訳翻訳館の前身となった求人求職マッチングサイト「個人翻訳通訳館」ウェブサイトを立ち上げる。2000年に同サイトを通訳翻訳館に名称変更し「通訳」と「翻訳」に特化した求人求職マッチングサイトを開設。現在、通訳翻訳分野における「求人と求職のミスマッチ解消」を使命とし通訳翻訳館を運営している。
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