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■「秋雨とともに」-2005/10/17
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彼岸花の鮮やかな赤、曼珠沙華、死人花ともいわれるこの花には他の花にはない強烈な個性がある。
その鮮やかな赤、昔の人はこの赤色に「血」を連想させるようなものをみて、「美しさ」の裏側に「何か」を感じたのだろう。
そんな彼岸花も、いつの間にか茎だけになってしおれている。彼岸花は球根植物で、花がおわったら茎の周辺から背丈の低い葉が出てくる。
土の中でじっくり養分を吸収し、わずか1週間だけ花を咲かせるのだが、繁殖力は他の球根植物に比べ強力だという。
彼岸花が群生しているところもあるが、ねりまには鉢植えポットがせいぜいなところで、群生しているような生育地点は近くにない。
30本も、50本も群生するところがあるというから、それだけの本数を目の前でみると、「死人の血をすって」という発想が出てくるのもうなづける。
地面から、少しだけ上の方を見上げると、木の葉が緑色から黄色に装いを替えはじめていることに気がつく。
ケヤキの葉っぱも茶色になって、ヒラヒラと地面に落ちはじめた。まとわりつくような暑さもどこかに消え、寒さが秋雨とともに増してきた。
通訳翻訳館 館長
平岩 大樹
プロフィール
1998年10月、通訳翻訳館の前身となった求人求職マッチングサイト「個人翻訳通訳館」ウェブサイトを立ち上げる。2000年に同サイトを通訳翻訳館に名称変更し「通訳」と「翻訳」に特化した求人求職マッチングサイトを開設。現在、通訳翻訳分野における「求人と求職のミスマッチ解消」を使命とし通訳翻訳館を運営している。
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